月次での業績管理は節税の早道①

経営成績をなぜつけるのか?

川越のコンサル会社、エスサポート㈱の佐々木です。

なぜ、経営成績をつけるのか?その根源的な理由について、皆さま考えられたことがあるでしょうか?

  1. 経営状況の把握と改善:

現状の把握: 経営成績を数値化することで、会社の現状を客観的に把握できます。売上高、利益、費用など、様々な指標を分析することで、どこがうまくいっていて、どこが改善すべきかを見つけることができます。
問題点の発見: 経営成績を定期的に分析することで、問題点や課題を早期に発見することができます。例えば、売上高が減少している原因や、費用が膨らんでいる原因などを突き止めることができます。
改善策の立案: 問題点や課題が明確になれば、それに合わせた改善策を立案し、実行することができます。例えば、売上高を上げるための施策や、費用を削減するための対策などを検討できます。

  1. ステークホルダーへの説明責任:

    株主: 会社にお金を投資している株主に対して、投資が適切に行われているか、会社が成長しているかなどを説明する必要があります。
    取引先: 会社と取引をしている取引先に対して、会社の財務状況が安定しているか、支払い能力があるかなどを示す必要があります。
    金融機関: 会社が銀行から融資を受けている場合、その返済能力を示す必要があります。

このうち、日本の中小企業において、現状の把握と、問題点の発見、金融機関への説明書類作成 この3つの目的が大きくあると思います。

残念ながら、日本の中小零細企業においては、会計を使って未来をよくすることに使うという管理会計の意味合いで使う企業はそうは多くありません。税金計算のため、あるいは金融機関からの借入の目的で仕方なしに作っている企業・個人事業主が多いのではないでしょうか?

業績管理のできる企業は、伸びる

前段で仕方なしに作っている企業が多いというのは、記載しましたが、もしこれを読んでいる貴方が業績管理をできるようになれば、無駄な税金を払うこともなく、倒産のリスクを最小にすることができます。

月次での業績管理 というと仰々しく聞こえるかと思いますがようするに経理を毎月つけて答え合わせを迅速にしましょうということです。
商売をする以上、年に1回の業績管理で十分というのは論外です。個人事業レベルで、自宅で行う規模のビジネスであれば倒産することも少ないと思います。しかし、会社(法人)として運営する規模ですと業績管理を定点観測していかない人は、倒産のリスクを常に持つことになります。
残念ながら、日本の零細規模の事業者は、自らの営業成績について定点観測すらしていない人がまだまだ多いという認識を持っています。この零細規模のどんぐりの背比べから飛びぬけようとする人については、営業成績の定点観測は必須の条件です。

では、この営業成績の定点観測について、どのくらいの頻度で行うべきでしょうか?
一番の理想は、毎月の業績をつけることです。ただそうはいっても、人によっては、定期的に時間の取れる人ばかりではないのが現状であると思います。

次回は、業績管理の頻度や方法について、記事にしたいと思います

Page Top